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こんにちは、群馬県高崎市の地場工務店向けにコンサルティングや各種研修やセミナーをおこなっているReframe株式会社です。

2 月に友達と遊んだ時に「この本、後味悪いけど面白いから読んで欲しい!」と 1 冊の本をいただきました。
最近、その子に良い古本屋を教えてあげたそのお礼だと。
そして手渡された本が湊かなえさんの「リバース」でした。
湊かなえさんと言ったら、「告白」という本が映画にもなったし私も見たのですが、何文時が経っていたので内容
はうろ覚えです。しかし、確か『恐ろしい』という感想を持っていたはず…!私はその頃の気持ちをうっすらと
思い出しながら帰路につきました。
その時はまだ別の本(咲くや、この花 左近の桜)を読んでいたので、リバースを読み始めたのは 3 月中旬から
でした。

・リバースあらすじ
深瀬和久は平凡なサラリーマン。唯一の趣味は、美味しいコーヒーを淹れる事だ。そんな深瀬が自宅以外でリラ
ックスできる場所といえば、自宅近所にあるクローバーコーヒーだった。ある日、深瀬はそこで、越智美穂子と
いう女性と出会う。その後何度か店で会ううちに、付き合うようになる。淡々とした日々が急に華やぎはじめ、
未来のことも考え始めた矢先、美穂子にある告発文が届く。そこには「深瀬和久は人殺しだ」と書かれていた――。
何のことかと詰め寄る美穂子。深瀬には、人には隠していたある”闇”があった。それをついに明かさねばなら
ない時が来てしまったのかと、懊悩する。(ネットから引用)
この本が、凄かった。
主人公の深瀬くんが自分を正当化する考えの持ち主の上にあまり周りの空気を読まないタイプ(気を使いすぎて
場が白ける)で読者のイライラを逆撫でするような行動をひっそりと起こしていくのです。これが読み進めてい
く上で辛かった…なのに文章は端的でわかりやすくとても読みやすいから逆のジレンマが生まれるという、作者
の文章力の上手さよ…!と感心しました。
肝は最後の何行かのところにあるっていうのがまた凄い。
割とミステリーは好きで読むのですが、物語が佳境に入ってくる最終章に向けて助走をつけるような感じ、最後
30 ページくらいから助走つけて最後の 10 ページくらいは本気走りみたいな感じが多いのですが、この本は最後
のページが近づいてきていてもずっと助走なんです。
最後のページで読者をどん底に落とす作品は今まで見てきた作品の中で他にあったか思い出せない。この本の特
徴であり凄みだと思いました。
主人公はイライラする系だと書きましたが、最後の方には成長したなと感じられて主人公を認める雰囲気になっ
ていたのにこの落とし方よ…!と感動?というのか動揺しまして、本を読み終わったのは真夜中だったのですが
すぐに友達にラインを送りました。
友達も夜中に送った事を責めるでもなく、あの本読んだならその反応はしょうがないよ!凄かったでしょ!と真
夜中の感想会に付き合ってくれました。良き友…
今度会う時は湊かなえさんの本を大量に持ってきてくれるらしいので、ゴールデンウィークは本の虫になろうと
思います。

 

弊社は、群馬県高崎市を拠点に地場工務店様向けのコンサルティング会社です。

1on1での定期コンサルティングや住宅営業に特化した実践型研修の開催、ホームページ制作など工務店経営に必要不可欠な要素を一緒に取り組む、ありそうでない地場工務店向けコンサルティング会社です。

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