こんにちは、群馬県高崎市の地場工務店向けにコンサルティングや各種研修やセミナーをおこなっているReframe株式会社です。
例年よりかなり早く梅雨が終わったと思ったら、少し経ってまた梅雨が戻ってきたような気候になったり最近の気候についていくのがやっとです。
さて、この場を借りて最近読んだ本を紹介させていただこうかと思います。
甘い罠という、8つの短編小説集です。
江國香織・小川洋子・川上弘美・桐野夏生・小池真理子・高樹のぶ子・高村薫・林真理子という日本を代表する女流作家8人の書く短編がそれぞれ8つ収録されています。
私は小川洋子さんの描く文章が好きで、今回の短編も小川さんが参加されているということで手に取った1冊でした。
小川さんの短編は「巨人の接待」というお話でした。
あらすじは、「巨人」と呼ばれている世界的な作家がある国に招待されたのだが、その巨人は極めてマイナーな地域語しか話さない。しかも運悪く彼の秘書や彼の研究の第一人者も食中毒などにかかり、対応する者が通訳の「私」以外誰もいないという状況になってしまった。という感じの話です。
このお話、文庫にして30ページにも満たないお話だったのですが、ファンタジーであり、ダークな部分もあるのに最後は心温まる感じで終わり、見事な作品でした。
小川ワールド、さすがです。
ここまでは想像通りでした。
ここからが本当期待を裏切られました。
色んな作家さんのお話が読めるので短編集が好きなんですが、その中には読むに堪え難い自分に合わない作家さんの作品とかも混じっていたり、好き嫌いが必ずと言っていいほどあったりするんですが、今回の短編集は全編楽しかったのです。
今回の短編集で初めて読む作家さんのお話もあったりしたのですが、どれも面白かったです。
一つ一つ紹介したいのは山々なのですが、今回は特に印象に残った高樹のぶ子さんの夕日と珊瑚について少々語りたいと思います。
話はヘルパーとして働く人が認知症のおばあちゃんの昔のロマンスのお手伝いをしてあげるという作品なのですが、作りがとても巧妙で複雑なのに短編にすごく綺麗に収まっていて面白いお話でした。
死神の精度っていう伊坂幸太郎さんの話をご存知でしょうか?
映画や舞台にもなっているのでご存知の方も多いと思いますが、ああいう伏線なのか?っていうのが読んでいて気付きにくいものが後で回収されていく爽快感!短編を読み終わった後、なんだか死神の精度を思い出しました。
たぶんこの作品を好きな方は好きになるようなお話だと思います。
かなり主観で語らせてもらいましたが、面白いと感じたので是非読んだことのない人、何か読みたいなーって思っている方、短編なので1つの作品10分程度で読めちゃうので時間のない人にもおすすめです!
弊社は、群馬県高崎市を拠点に地場工務店様向けのコンサルティング会社です。
1on1での定期コンサルティングや住宅営業に特化した実践型研修の開催、ホームページ制作など工務店経営に必要不可欠な要素を一緒に取り組む、ありそうでない地場工務店向けコンサルティング会社です。